約40km離れた太良町大浦の茶園、先は雲仙岳
嬉野茶について
嬉野でお茶が始まったのはおよそ600年前、唐から来た陶工が茶の種を持ってきて窯業の傍ら茶の栽培を行いました。その後、江戸時代に入り長崎街道沿いの宿場町として栄えた嬉野で、荷物として嵩張らない嬉野茶が土産物として重宝されるようになり、生業として発展していきます。
嬉野茶は独特の曲がった茶葉の形状が特徴で、そのグリグリとした形からぐり茶とも呼ばれるほどです。これは、嬉野に伝わった茶の製法が釜炒り製だったためです。大きな鉄釜を45°に寝かせ、下から薪をくべ約400℃で新芽を炒ります。茶葉を下から起こしては返す作業を続ける中で、茶葉が鉄釜の底を転がり丸くなる、これがぐり茶、正式には玉緑茶の所以です。
しかし、その後機械化をしていく中で生産性に優れた蒸し製法に移り変わります。嬉野茶の独特な形を残した蒸し製玉緑茶が台頭し、釜炒り製玉緑茶は大幅に生産量を減少してしまいます。また、釜炒り製と蒸し製ではお茶を入れた時の色も蒸し製がよりグリーンで鮮やかなため、生産量が減るにつれ釜炒り茶の水色は悪い色と誤解されるようになってしまいます。今では、嬉野茶の99%が蒸し製玉緑茶となっています。
中島緑茶園について
中島緑茶園のこだわり
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中島緑茶園は、まず第一に生産農家です。
自分たちの畑で年間 かけて栽培管理した自慢の商品をお届けします。 -
紅茶、紅富貴をのぞく商品は、すべて新茶(一番茶)です。
番茶をブレンドすることはありません。100%新茶です! - 深蒸しにこだわらず、新茶のさわやかな青味を残した力強いお茶をつくります。
お茶が出来るまで
4月下旬にスタートした新茶(一番茶)は、大小42枚の畑から約一ヶ月あまりの期間の中で順次『摘み取り』『製茶』『仕上げ』をして商品となり、一年を掛けてお客様にお届けします。
翌年の新茶を迎えると中身は、パッケージとともに一新。
4月下旬から7月いっぱいは『新茶』と銘打った袋を使用し、それ以降は、オリジナルの袋に戻します。
※うれしの銘茶のパッケージ例
摘採し工場で製造します。
蒸すor炒る、揉む、乾かす作業を経て荒茶となります。
荒茶
荒茶をふるいにかけて、
大柄な茎や葉と細かい粉の部分をより分けます。
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大柄な部分は茎入り茶、
または、焙じ加工をして
ほうじ茶になります。 -
荒茶から茎や粉を取り除いたものが
本茶と呼ばれます。
これが、品質によって八十八夜や
うれしの煎茶などになります。 -
市販されている『芽茶』と同等の
高い品質を備えた粉茶です。
粉末加工して
まるごと粉末茶になります。
そして、1番茶の摘採から約40日ほど経つと、茶畑では新たな芽が生えそろいます。これが、2番茶です。
これを摘採し、紅茶を生産します。
中島緑茶園では、お茶の樹に負担を掛けぬよう二番茶までで新芽の摘採を終えます。
冬場は農閑期に入りますが、茶園周囲の草払いや土の健康保持にかかせない堆肥の投入、年を取った茶園の植え替え(改植)など、茶園に一年を通して惜しみなく愛情を注いでいます。
『新茶』『一番茶』
『二番茶』『番茶』とは
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新茶(一番茶)
『秋から根に貯めていた栄養をもらってゆっくり育つ新茶は大急ぎで身体を再生しようとする二番茶より旨味成分が多く渋み成分の少ない一番おいしいお茶です。
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二番茶
二番茶の新芽も見た目には新茶とほとんど変わりませんが渋みの成分タンニン(カテキン)や繊維質が多く緑茶としての品質は新茶に劣ります。
紅茶の代表格ダージリンにはタンニンが緑茶の倍ほど含まれます。
タンニンの酸化は紅茶製造の重要ポイント!! だから我が家では二番茶で紅茶を作ります。 -
番茶
新芽ではなく固くなった葉っぱや茎の部分を利用した安価で刺激(カフェイン)の少ないさっぱりしたお茶です。
寝つきの悪い方、胃腸の弱い方におすすめです。
市販のほうじ茶の多くは『番茶』を焙じたものです。
新茶セットのご紹介
季節限定!! 新茶セット
新茶セットとは
新茶の摘み取りは4月20日頃から5月半ばまで。
おおよそ一か月間に渡り旬の新茶を
作り上げます。
その中から、3地区3品種の特徴あるお茶を
摘採翌々日に発送する
我が家ならではの特別セットです。
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やぶきた
- - 産 地 -
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雲仙岳を間近に望む
太良町大浦の早場地帯 - - 特 徴 -
- 新茶らしい爽やかさを持った第一便
- - 摘採予定日 -
- 4月下旬
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さえみどり
- - 産 地 -
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嬉野温泉の里に位置する中場地帯
- - 特 徴 -
- 芳醇な味わい、力強い新茶
- - 摘採予定日 -
- 4月下旬
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おくみどり
- - 産 地 -
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嬉野の最高地、
坊主原高原の遅場地帯 - - 特 徴 -
- やや渋みのある引き締まった味
- - 摘採予定日 -
- 5月中旬
1セット(100g×3種類) /
¥5,000(税・送込)
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