石垣のお話し その2 2021年06月17日 その他 刻まれた『百四十三』の文字、見えますか⁉ この石、実は田んぼの石垣の中。 カーブした先の中段あたりの四角い大きめの石です。 何年も田んぼやってて気付いたのはつい最近。 草払いしてて、あれ、もしや文字!? で調べました。 これは『番号境界石』と呼ばれるものです。 『日本中を見ても、本藩と支藩との領地の境にこれほど多くの境界石を置いている例はない。 多いが故に歴史的意味、価値が見逃され、道路の下に埋められたり、石垣石に利用されたり、現在確認されているのは僅かである』というような文献もありました。 良かった! 爺さんが文化財保護法で訴えられるんじゃないかと心配しました。 …続きを読む
石垣のお話し その1 2021年06月17日 その他 各段、真っ直ぐに積まれた石垣。 機械作業がやり易いです。 でもよく見ると上から二段目だけは 初代爺さんは若くして目を患いました。 だんだん視力が落ちていく中、各段、曲がっていた石垣を真っ直ぐにする積み直し作業を、まだ若造だった親父としていたそうです。 で、最後の段、この石垣の途中まで来たところで「静男(親父)、おりゃ もう目の見えんざい (静男 俺はもう目が見えない)」と言って積み直しを諦めたそうです。 この話、私は知らずに生きてきまして、家内から数年前に聞きました。 こんな勝手の悪い田んぼですが、これを聞かされては荒らすわけにも手放すわけにもいきません。 …続きを読む
高性能5条植え 2台 2021年06月17日 その他 本当の『さなぼい』は今日です。 機械の植えることができない石垣の根や四隅は高性能5条植え。 もちろん『人間の5本の指』。私と家内の『2台』。 超旧式といえど田植え機は1台、半日でほとんどを植えましたが、高性能5条植えは『2台』で、半日かかってやっとすみっこを。 手がかかるんです、棚田は!! 『石垣の根っこ、ケチくさい そんなとこ植えなくてもいいのに!!』と聞こえてきそうですが、ケチで植えてるわけではありません。 秋、水を落とす時この列のすべての株を根っこごと(土もつけて)抜いて石垣と反対側へ。 そうすると石垣の下には平行に溝ができます。 この溝を『よけ』と呼びます。 この溝にしみ出てきた地下水が溜まり、例の暗渠へと流れていくのです。 うまくできているでしょ。 でも植えるも抜くもすべて人の手です。 …続きを読む