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先月22日に茶摘みを始めました。それから日替わりの雨!!

これほどお天気に翻弄された新茶期は初めてです。

さらに写真に写る小林さん、二十年来  ご夫婦で働いてもらっていましたが昨年奥様が大病を、そして今年3月4日にはご本人が脳梗塞に。でもこうして奇跡の復帰をとげて働いてもらい始めましたが、やはりきつい労働、ふらつきを感じられリタイア。

雨にいたずらされ、小林さん夫婦には頼れず息子が就農して以来、これほどハードな新茶はありませんでした。

そんな訳でブログに向かう時間が取れず、ご無沙汰のご無沙汰、すみませんでした。

新茶の一日をご紹介します。　

最初の写真、埼玉から娘一家が帰省、早速孫たちは乗用茶摘み機に乗り込み茶摘みの『応援』!?

茶摘みの後はなるべく早く製造へ。

製造の最初の工程は『蒸』。

蒸機から出てくる茶葉はやわらかくてふっくらもちもち!!

この蒸工程が製造の最も重要な工程です。新芽の『芯』も『葉』も『茎』もしっかり蒸を通すことが重要。思うのですが茶の製造は『調理』だなぁと!!

ちなみに新芽がこの蒸機を通過する時間の長さによって『浅蒸』『標準蒸』『深蒸』と呼びます。が、では何秒以上がそれ！という基準はないのです。ここらへんもやってる私たちにも難しいことですが、お客様に説明するのはもっと難しいです!!

昨日が雨で摘めなかった分、今日は大量。家内も茶摘みに出ているため昼飯は

モチベーション下がりそうなじぃさんを励ましてくれるのはやはり孫ちゃん！

三角コーンでおどける妹。工場から家を覗くと

恐ろしや、小2の兄ちゃんは屋根のてっぺんに!?

翌日は山の茶畑の茶摘み。途中の展望台に寄り道。

孫たちも4日に帰りました。娘は発送に、婿殿は連日茶畑に、孫たちは元気の素に、活躍してくれました。

茶摘みは山の一日を残すのみ。でも仕上げや発送、二番茶に向けての管理など激務は続きます!!

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かぶせ作業2日目、さえみどりの茶園。

見慣れた景色のはずですが、嬉しくなるんです。元気が湧いてくるんです。

自然っていいなぁ！恵を頂けるんだなぁ！百姓でよかったなぁ！　って。

今日、写真には登場いただけなかったですが小林さんご夫婦にも今年初めて働いてもらいお陰様で11時には作業終了!

昨年は我が家の3人で作業したところ丸一日掛かり、しかもめまいがするほど疲れました。小林さん様さま、ありがとうございます!!

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今日は11日、かぶせ作業を始めました。

昨年は5日からかぶせを始め12日に茶摘みがスタート。でもこれは史上最速。

今年が平年並みです。

今日かぶせたのは大浦茶園の一割ほど。新芽の生育から見るとかぶせるにはまだちょっと早いのですが今週はお天気が芳しくない予報。前倒しの作業です。これからまさに天気予報とにらめっこの毎日です!!

一番最初のこの分は23日あたりに摘む予定。令和4年新茶のお便りに添えるサンプルのお茶としてお得意様に味わって頂きます。

丸２日を掛けて茶摘み、製造、仕上げ、袋詰め、封筒に入れて発送、３千通ほどお配りしたら、それからいよいよ新茶の本格稼働です。

ウクライナのことを頭に思い浮かべることもなく仕事漬けの日々になるかと思うと申し訳なく重たい気持ちにもなります。ただただ一日も早い平穏を祈ります。

屋敷の畑、先月５日植えた『セイメイ』にも親葉の下、新芽が!!　　

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3日連続の『霜注意報』。おどおどするほかなく朝を迎えました。

恐らくはこれ以上の寒の戻りはないものと…　

信じたい!!　です。

トップの写真は昨日の朝、茶園を見回った後撮影した屋敷裏の水田。田耕ししたばかりですから土色のはずが霜で白く見えるでしょ。私の住む地区は『嬉野町大字下野（おおあざしもの）』。これって『霜野』が本当じゃないの!?と昔からそう思ってきました。

こんなジョークが言えるのも無事であるからです!!

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写真の新芽、赤みがかっているのが分かりますかね!?　これが霜の被害です。

これはまだ軽傷の方。もっと赤みが強ければ2～3日後に枯れ落ちます。この程度だと健康な芽に比べ伸びが遅くなり、たとえ伸びたにしても色は赤いし味も美味しくありません。だから被害葉は刈捨てます。　

奥に見える鉄柱は防霜ファン。被害を受けたのはファン真下の50㎝四方くらいだけ。これは想定内!!

今3日の夕方6時、空は

快晴…　明日の朝も冷え込みそう。

祈る他ないですね、よろしければご一緒に祈ってください!!

ウクライナの一日も早い平穏と遅霜が来ないことを。

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3日朝5時。玄関先に止めている車のフロントガラス、隅っこが凍っています。

昨日と違い今朝の空は快晴。昨日より心配!!

我が家からほんの少し上がったところにある『ツユヒカリ』の畑。

次は2㎞ほど離れた畑。

霜が降りる朝は昼間暖められた地表付近の暖かい空気が上昇して、代わって上空の冷たい空気が降りて来る、私どもの年齢の方なら昔はお風呂に入ると『下の方が冷たい!』と感じたことがあると思います。いわゆる『逆転層』です。こうして地表付近程冷え込がきつく霜が降りるわけです。

『防霜ファン』は上に行った暖かい空気を吹き降ろすことによって霜を防ぎます。

ツユヒカリで茶葉を触っていた辺りは防霜ファンから一番遠いところ。一方『コタジ』の畑は防霜ファンの直下。ともにファンの風が届きにくい死角なのです。もし被害が出ても極ごく一部と思われます。

そうこうしていたら40㎞離れた大浦の畑を見に行った息子からライン。

『大浦、異常なし』　ホッ!!

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トップの写真は我が家の新茶で最も急いでいる茶園です。

この時期、新茶の最大の脅威は『遅霜』。今朝は冷え込みました。うかうか寝てもいられず朝一番に茶畑の見回りです。

明朝も冷え込む予報、快眠とはいきそうにありません。

ところで昨日は

経験のある方なら動画に現れた『袋に入った液体』で何しに病院にいるかお判りでしょう。大腸カメラです。

前の晩は下剤で眠れぬ夜でした!!

でも検査結果は『良』めでたしめでたし!!

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負けずと言いたいところながら負けていますね。

植えてから丸っと2年になる高度500ｍ坊主原高原の『オクユタカ』。この一年でまた400本ほどが枯れ、新たに補植。

大きく成長している苗でもせいぜい膝程度まで。生育不良の最大の原因は『風』であると思われるので畝間にも3列防風ネットを張ることにしました。

もうひとつ風対策。

明日（13日）は『春一番』の予報。屋敷の改植園のマルチが飛ばぬよう石で押さえます。

改植に当たり更地にした畑から拾い出した石。これを運搬車に載せて。

マルチの上に押さえとして並べて行きます。

小さな石ころでは風でバタつくマルチの上から転げ落ちてしまうので肥料袋に詰めて押さえとします。

日が傾くころ作業終了。

畑横のうれしのこども園の園児が運搬車に石を載せてる私に「おじちゃん、なんしおっと!?」

私は「・・・」。

何日も掛けて拾い出した石を、また畑へ戻す。袋に詰めたりきれいに並べてまで…

『何やってんだろう!?』と苦笑いしながら自問自答！

でもこれで食っていけたら儲けもん!!

今日の最高気温は23℃。汗が!!

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大きな 大きな期待を胸に茶苗植えスタート!!

静岡より取り寄せた苗、名は『せいめい』。新芽の緑色が美しく、品質も優れることから『清らかなお茶』の意味で『青』とお茶を表す『茗（めい）』を組み合わせたとのこと!!　

綺麗なグリーンで美味しいお茶がこの畑から!!令和８年には皆様の元へ届けたいなぁ!!

苗植えの手順を説明しましょう。

まず苗の先端をカットして扱いやすいサイズに整えます。

植え方は動画で。

マルチの穴に『ガっちゃん』と呼ぶこの道具を差し込み、柄を閉じると先端が開き土を押しのけることで根の入るスペースが生まれそこへ苗投入。土が良く耕運されて乾いていれば『ガっちゃん』を抜き上げる時に土が戻り根を隠します。　

昨年１０月１０日のブログで改植作業をお伝えしましたが、この畑にはモミガラ堆肥を２t車２０台ほど入れたので土はホクホク!!おまけにこの冬は雨が少なく土は乾燥しており作業は非常にやり易いです！

翌日は息子の所属する『茶業青年会』から助っ人が５人も!!

ガっちゃんペアと後から土を押さえ苗をしっかり立たせる役目に分かれアッと言う間の作業時間。

半日で1,500㎡、2700本の苗植え終了。

若い人らと働くと心底元気が湧いてきます。

ありがとう!!

午後からは恵みの雨が降る中、頭をチョッキン。可哀想ですが葉っぱが多すぎては根が活着し十分な養水分を吸い上げる前に蒸散作用が上回り枯れる恐れがあります。

また高い仕立てになってしまうと傘を差したような樹形になり、がっちり、どっしりした力のある茶の樹になれません。『三つ子の魂 百まで』『鉄は熱いうちに打て』『愛の鞭』どれが適当か分かりませんが思い切って『チョッキン』!!

以上が苗植えの工程です。

あっ、大事なことを忘れていました。明日の晩は『打ち上げ』です!!

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『化粧刈り』

なんのこっちゃ !?ですよね。

秋に綺麗に刈り揃えた茶畑も一冬寒風にさらされ起き上がった親葉がチラホラ！

たとえチラホラでも新茶に入っては大問題!!

そこで僅かでも起き上がった親葉を刈り揃える作業が『化粧刈り』。

おしゃれな名を付けたものですね!!

これが作業風景

作業前と作業後。安ものスマホの素人写真でも少しは違いが分かりますかね!?この乗用摘採機、買う前は『何がミリ単位の精度だ、機械に座って仕事してそんなこと出来るはずがない!!』と懐疑心の塊でした。

でもとんでもない。この化粧刈りの作業は特にピカイチ!!

まるで左官さんがコテで撫でたような綺麗な仕上がりです。

ただ運転手の息子は乗ってるだけ。今日の気温は５～７℃、寒風吹付け『こがんひやか時にせんでも明日にしゅい!（こんな寒い日に作業せず明日やろう）』と泣き言！

で、ブログ書いている今は、その『明日』の朝。ご覧の風景。

  Never  put off till tomorrow  what you can do today.

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